haruくんは工作が好きです。絵を描くのも好きです。

工作については、公文や学研から出版されている子ども向けの紙工作の本を何回も買って、切ったり貼ったりをしていました。

最初は、定型発達の子どもに比べると、ものすごく不器用で、直線を線に沿って真っ直ぐ切ることすら、できるようになるまでしばらくかかりましたが、現在では、かなり繊細な切り方もできるようになりました。

公文や学研の工作の本はそんなに種類が多いわけではないので、同じ本を何回も買って繰り返しやっていました(harusoraママが本についている応募券?のようなものを溜めてまとめて出版社に送ったら、塾か何かと間違われたという裏話があります)。

できるようになる最初のとっかかりを得るまでに時間がかかるけれど、積み重ねによって、かなり上手になるんだなあというのと、嫌になる様子もなく、繰り返し挑戦を続ける姿勢は偉いなあ、と感心すると同時に、自閉症(発達障害)のこだわり特性が良い方向で発揮されたのかな、と感じました。


〔当事者の立場から〕

この点、自閉症当事者のテンプル・グランディンさんは、その著書の「我、自閉症に生まれて」で次のように述べています。

「ひとつの科目が私の学校生活を耐えやすくしてくれた。
それは図工-段ボール紙を色塗りしたり、のり付けしたりして特別な物をつくる作業だった。幼い頃から、私は物を作るのが好きだった。
それは脳の全体的な芸術的機能部分や、順送りに積み重ねられていく段階的な言語機能部分について、何の関心も払われていない時代だった。
だが、明らかに図工中心カリキュラムなら、私の学習意欲をそそったのである。」

絵や工作が上手な知的障害、発達障害の人は一定数存在します。

それは、グランディンさんが指摘されているように、脳の全体的な芸術的機能部分や、段階的な言語機能部分と関係があるのかもしれません。

(2021年3月30日)