〔コンサータとは〕

コンサータは、メチルフェニデート製剤という薬です。

日本での発売開始年は2007年12月と、現在流通している4種類の中では一番早いものです。

歴史的には、以前は「リタリン」というメチルフェニデート製剤を使用するケースがありましたが、ADHDへの適応が認められていなかったため、二次障害のうつ病に対して処方するという形で事実上使用されていたようです。

しかし、リタリンの乱用が問題となったため、2007年10月にリタリンの適応からうつ病が削除され、それに変わる形で、同じくメチルフェニデート製剤であるコンサータが小児期におけるADHDの適応薬として認可され、2013年に成人へと適応されました。


〔コンサータの効用〕

コンサータの特徴は、それが脳の中枢神経を刺激する薬だということです。

ADHDの原因は、脳内のドーパミンやノルアドレナリン等の神経伝達物質の不足にあるとされていますが、このドーパミンやノルアドレナリンは脳内に分泌された後、しばらく経つと徐々に再度脳内に吸収されていきます。

コンサータは、脳の中枢神経を刺激して、脳内のドーパミンの再取り込み口を塞ぐことにより、脳内でのドーパミンの濃度を増やします。

そして、その効果も早く、そして強く現れます。効用として、衝動性、多動性、不注意性の全ての特性に効果があるという人と衝動性・多動性に特に効果があるという人がいるようです。

もっとも、その反面、副作用として、依存性があると言われています。

この中枢神経を刺激するという作用と依存性から、「コンサータは覚せい剤と同じだ。」というようなことが言われたりもしますが、それは少し言い過ぎで、厳密には、覚せい剤原料ではなく、第1種向精神薬に分類されます。

もっとも、覚せい剤原料なら覚せい剤取締法の規制対象となるところ、第1種向精神薬の場合、麻薬及び向精神薬取締法の規制対象となるという違いがあるだけで、その処方のためには医師にも薬局にも、そのための申請と登録が必要ですし、麻薬と同じカテゴリに分類されるレベルの依存性があるということなので、使用には注意が必要です。

また、その他の主な副作用として、食欲減少、不眠、頭痛、動悸、体重減少等があるそうです。


〔薬の服用方法〕

コンサータは錠剤のみで、一日1回、朝処方して、12時間程度効果があるとされております。

不眠の副作用との関係で、原則として午後の服用は避けるべきとされています。

(2021年1月7日)