〔子どもがてんかんを起こしたときの対応〕

お子さんが万が一てんかん発作(倒れる発作)を起こしてしまった場合は、すぐに対応する必要があります。次の4つの対応を心がけましょう。

1 危険な場所(道路、階段、火のそばなど)で倒れた場合は安全な場所に移動させます。
2 てんかん発作では嘔吐を伴い、嘔吐物がのどに詰まったりする場合があります。これを防ぐため、頭と体を横にして寝かせて周囲の危険物を除き、けいれんによって体を打撲しないように調整します。
3 子どもが呼吸しやすいように服のボタンを外し、ベルトをしている場合はゆるめてください。
4 時計があれば発作が起こった時刻を確認し、発作が治まるまでの時間(何分何秒)とてんかん症状の状況を観察します。

てんかん発作がおきても通常は数分間で自然に収まります。

しかし、発作が異常に長引いたり、いったん発作が終わっても意識が戻らないうちにまた繰り返す場合は、てんかん重積(じゅうせき)状態といいます。

てんかん重積を起こした場合は非常に危険な状態であり注意が必要です。

通常のてんかん発作の場合は約3分以内で症状が治まり意識も戻りますが、意識が戻らない場合はてんかん重積の可能性が高いといえます。


〔大発作に対する対応〕

てんかん発作の種類によって注意点は異なります。そのため、発作がどのタイプなのかを見極めることが重要といえます。

たとえば、突然意識を失い、口を固く食いしばって呼吸が止まるような発作や、膝や手足を折り曲げガクガクと曲げ伸ばすようにけいれんする発作の場合は、大発作といえます。

このとき、口の中に物を入れたり体をゆすったりすることはNGのようです。

前述した4つの対応を行った後はしばらくお子さんのそばにいて様子をみましょう。

また、中は窒素や舌を噛むことを防ぐため、下あごに手をあてて、上方にしっかり押し上げ気道を確保した方がいいようです。

けいれんが終わり、大きく息を吐いたら、呼吸が戻るまであごを押し上げたまま顔を片側に向けて意識が回復するのを待ちます。

このとき、昔よく行われていた対処法で、舌をかまないようにこぶしを入れるとか口にものをくわえさせるという方法がありますが、口の中を傷つけたり窒息してしまう恐れがあり、現代ではしてはいけない対応だとされているようです。

また、発作を起こしたお子さんの身体を揺すったりたたいたり、抱きしめたりすることもNGとされています。

そして、何より、親御さん自身がパニックにならないように心がけましょう。

発作は数秒から数分で収まるので、まずは自分が冷静になってお子さんの安全を確保することに集中しましょう。

お子さんはママやパパの行動に大きな影響を受けます。

お子さんが発作を起こしたとき、親御さん方がパニックに陥って動転し、慌てていると、子どもの心にまで大きな負担がかかってしまいます。

てんかん場合は状況が異なりますが、てんかんのけいれんだけで命を落とすことは基本的にはないようですので、冷静に対応し、子どもには「大丈夫だよ」「ママとパパがいるよ」などはげましてあげるように意識することが重要なようです。

haruくんは、てんかん発作を起こしたことはないですが、そろそろ思春期が近づいてきて、てんかん症状を発現しやすい時期にさしかかりつつありますので、いつ発作が起きてもおかしくない、という心構えをもっておきたいと思います。


〔緊急対応が必要な場合〕

てんかん発作が3分以上治まらないとき、特に初回の発作の場合は、直ちに医療機関を受診することを強くお勧めします。救急外来での点滴など、緊急対応が必要なようです。

基本的には2回目以降の短い発作であれば、焦らず翌日に受診しても大きな問題はないようです。

もっとも、次のような発作がみられたら直ちに医療措置が必要なようです。

・けいれんの有無に関わらず、意識のなくなる発作を短い間隔で繰り返す。
・発作と発作の間に意識が回復していない状態のまま繰り返す。
・1回の発作が長く続き止まらない。
・激しいけいれんが止まらない。

〔お子さんが入浴中にてんかん発作を起こした場合の対処法〕

最も重要なのは溺れてしまって呼吸ができなくなる状態を防ぐことです。

湯船につかっている間にてんかん発作を起こした場合は、直ちにお子さんをお湯の中から引き上げる必要があります。

お子さんの体格が小さい場合は、体を抱き上げて湯船の外へ出しましょう。

お子さんがもう大きく、抱き上げることが難しい場合は湯船の栓を抜いてしまったほうが早いです。


〔お子さんが食事中にてんかん発作を起こした場合の対処法〕

食事中にてんかん発作が起こるケースは多くないようですが、手足のけいれんにより食器を放り投げてしまう可能性があるので注意が必要なようです。

やけど防止のため、スープや味噌汁など、熱いものは子どもの傍に置かないようにしましょう。

(2020年11月2日)

(2020年11月3日修正)