「ICD」とは、世界保健機関(WHO:World Health Organization)が死因や疾病の国際的な統計基準として公表している「 International Classification of Diseases (国際疾病分類)」の頭文字を取った略称です。

もっとも、「 International Classification of Diseases(国際疾病分類)」自体略称で、正式名称は、「International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems (疾病及び関連保健問題の国際統計分類)」といいます。

現在発表されている最新版は、2018年6月18日に公表されたICD-11で、2020年8月現在、日本では、社会保障審議会 (統計分科会疾病、傷害及び死因分類部会)において、日本での適用と和訳について検討がなされています(詳しくお知りになりたい方は、厚生労働省HPの社会保障審議会 (統計分科会疾病、傷害及び死因分類部会)のページ〔外部リンク〕をご参照下さい。)。

2020年8月現在、日本においては、1990年に発表されたICD-10の改正版であるICD-10(2013年版)に準拠した「疾病、傷害及び死因の統計分類」を作成し、統計法に基づく統計調査に使用されるほか、医学的分類として医療機関における診療録の管理等に活用されています(出典は、厚生労働省HP「疾病、傷害及び死因の統計分類」のページ〔外部リンク〕です)。

なお、発達障害についてのICD-11の分類については、以下に詳しく掲載しています。

「発達障害とは」

(2020年8月11日)

〔2020年10月8日修正)