〔ADHDの二次障害〕

ADHDは、不注意や、多動性、衝動性を内容とする障害です。

こうしたADHDの基本的な一次症状に対しての対応が適切に行われなければ、何をしてもうまくいかないという行動上の困難が出てきたり、叱られてばかりいるので自分はダメな人間だと思ってしまい、自己肯定感(セルフ・エスティーム)が低下してしまうことにつながります。これらはADHDの二次障害と考えられています。

そして、特に他動・衝動型のADHDでは、反抗挑戦性障害、そして行為障害へと、周囲に対する敵対的行動に発展することがあります。

反抗挑戦性障害では周囲に対する暴言や暴力的行動が見られ、行為障害では知っている人や周囲の人以外も含んだ暴言、暴行や非行が見られるようになります。この連鎖は自己肯定感(セルフ・エスティーム)が低い場合に多く発現します。

反抗挑戦性障害にいつごろ移行するかは対応によっても異なり、早ければ6歳以下でも見られることがあるようです。


〔ADHDの合併障害〕

ADHDはチック症やトゥレット障害との合併を起こすこともあります。

また、トゥレット障害は強迫性障害を合併することもあります。

「チック症」、「トゥレット障害」とは
「強迫性障害」とは

(2020年10月26日)