「あるがままに自閉症です」(東田直樹)(エスコアール)
「あるがままに自閉症です」
著者-東田直樹 出版-エスコアール 発行年-2013年
ページ数-127頁 定価-1000円+税
著者の東田直樹氏は自閉症の当事者
この本は東田さんが18歳のときに書いたブログの記事をまとめたものです。
自閉症児の特徴的な行動(常同行動)について、自分の場合、なぜそうするのかについて書いてくれているので、haruくんがどうしてそういう行動を取るのかのヒントをくれます。
そのほか、お医者さんに行ったときに、なかなか診察室に入れないことについて、「診察室に入るための気持ちの整理が必要」ということ、「自分なりの折り合いをつけるのは、僕にとって大切なことであり、折り合いをつけられたという成功体験が、新しいことへの挑戦の意欲につながります。」という言葉は、haruくんの姿と重なりました。
どうしてもお医者さんや看護師さんを待たせてしまっている、という気持ちからせかしてしまいますが、本当は、もう少し待ってあげられると良いですね。
それから、障害についての本人への告知の問題について、当事者の視点で書かれている部分が印象的でした。うちはまだキチンと本人に面と向かって真剣に告知をしたことはありません。いつかはした方が良いのでしょうね。
(2020年9月16日)