2020年度ふりかえり

2020年度が終わり、2021年度になりましたが、昨年度は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に翻弄される1年間でした(今年度もそうなりそうですが)。

大人もストレスが溜まりますし、ストレスを感じている子どもが増えているというような統計についての報道も目にします。

大人や定型発達の子どもでもそうなのですから、自分の不安を上手く外部に表現したり発散することができない自閉症、発達障害の子どもにとって、そのストレスは相当なものだと感じています。

また、この1年間は感染予防の観点から、親同士が集まって近況を報告し意見交換する機会も少なくなり、自分たちだけで抱え込むことも多かったのではないかと思います。

ここで、haruくんのこの1年を振り返ってみたいと思います。

haruくんは、程度で言えば重度に分類される知的障害ですが、それでも、状況についての理解は、相当程度しているように見えます。

マスクをしなければいけないこと、あんまり外で遊べないこと、大好きなじいじ、ばあばに今年は会えないこと、全部理解してくれました。

それでも、マスクはなかなか難しいようで、鼻まで覆うのは嫌がりますし、公共交通機関内やショッピングセンター内では着用してくれていますが、バスターミナルや路上では外してしまいます。

また、コロナ関係の報道も何となく分かっているようで、ママパパが「今日の感染者数が・・・」みたいな話をずっとしていると、「もうその話止めて」という雰囲気を出して不機嫌になったりします。

それから、成長期もあるのでしょうが、運動不足で大分太りました。

あとは、ストレスが大分溜まっているなあ、と感じるのが、おでこをパパのおでこに打ち付けることが増えました。

以前は、上手くいかない自分にたいして苛立っているときに手で自分を叩いたり、ごく稀に、ストレスが爆発したときにパパのおでこに自分のおでこを腫れ上がるほど打ち付けることがあったのですが、2020年度の途中から、毎日のようにぶつけるようになりました。

ママにやると痛がるので、やるならパパにとは思っているようで、ママよりはパパにやることが多く、激しさも最近は一時に比べると大分弱くなりましたが、おでこを打ち付けることが常道行動(反復性行動)になっているようで、本人も持て余して困っているようです。

あとは、ちょうど2020年度から、haruくんも大きくなってきたので、パパがほっぺにチュウをするのはもう止めよう、と止めてしまったので、愛情表現の代替行為という面もあるように思っています。

「大好きだよ」「ありがとう」言葉で表現できればなあ、と思う一方で、仮に言葉で表現できたとしても、抱擁が欲しいときは大人でもあるので、どういうふうにすれば良いかなあ、と考えながら日々を過ごしています。

以上、とりとめがなくなってしまいましたが、1つの家庭の話としてご参考になれば。

(2021年4月13日)