「自閉症の僕が跳びはねる理由」(東田直樹)(エスコアール)
「自閉症の僕が跳びはねる理由」
著者-東田直樹 出版-エスコアール 発行年-2007年
ページ数-175頁 定価-1600円+税
著者の東田直樹氏は自閉症の当事者
この本は東田さんが13歳のときに書いた本で、全世界30カ国以上で翻訳出版されているそうです。
harusoraは、息子のharuくんの障害がわかりはじめたころで、家の中を散らかし放題散らかし、声にならない声を発して走り回るharuくんがケガしないようにヘトヘトになりながら付いてまわり、「こっちの気もしらないで気楽なもんだ」などと思っておりました。
そんな中、2014年の夏に、東田さんと本書を取り上げたNHK特集「君が僕の息子について教えてくれたこと」をみて、また、本書を読み、目から鱗が落ちる思いをしました。
本書において、東田さんは、自分が声をあげて走り回ったりすることが周りから奇異に見られていること、家族に迷惑をかけていることを分かっていないわけではなく、分かっていて止めたいと思っているのだけれど、自分でもどうしようもないのだ、という趣旨のことを繰り返し語っています。
そのおかげで、harusoraは、本当に一番苦しんでいるのはharuくん自身だということを理解することができました。
harusoraが、haruくんに向き合う姿勢を根本的に変えてくれた恩人のような本です。
(2020年7月29日)