「発達障害の子どもを伸ばす魔法の言葉かけ」(shizu、平岩幹男)(講談社)
「発達障害の子どもを伸ばす魔法の言葉かけ」
著者-shizu 監修-平岩幹男 出版-講談社 発行年-2013年
ページ数-165頁 定価-1400円+税
著者のshizuさんは自閉症アドバイザー、監修の平岩幹男さんは日本小児保健協会理事、東大医学部非常勤講師(いずれも当時)の医師です。
この本は、基本的にはABAという療育方法(ABAについては改めて書こうと思います)に基づいて書かれていますが、ABAについての知識がなくても読める平易な内容になっています(harusoraもABAの知識なしで読みました)。
この本を読んだ当時は、haruくんがまだ4歳くらいのころで、定型発達の子(いわゆる健常児)と比べて、うちの息子はいろんなことが何故出来ないのだろうかと思い、叱ることを繰り返しがちでした。
この本を読んで、そうではなくて、子どもに達成可能な目標を設定して、その目標を達成できたらいっぱい褒めてあげて、成功体験を積み上げていく(スモールステップ)ことが重要なのだ、ということを学びました。
そこから、harusoraは夫婦ともに、haruくんをたくさん褒めるようになりました。端から見たら、立派な親バカですね。でも、個人的には、バカ親になってはいけないですが、親バカになる分には構わないと思っています。
そのほかにも、できるだけ否定的ではなく肯定的な言葉かけをすることや、急な予定変更や「早くやって」とか「ちょっと待って」という抽象的な指示に対応困難な特質を持つ子どもに対しては、「10数えるよ」とカウントダウンしたり、「3分待って」とタイマーをセットしたり、具体的な形で示してあげることで、大分改善されることなどを学びました。
そういった知恵や方法は、今でも活用しています。
子どもへの向き合い方の指針を示してくれる良い本だと思います。
(2020年8月27日)