発達障害や自閉症は親のしつけ不足が原因なのでしょうか。
自閉症はADHDなどの発達障害を持つ子どもは、公共の交通機関や場所等で、大きな声を出したり、落ち着かずに動き回ったりしてしまうことがあります。こういった行動について、周りの人から「親の育て方が悪いからだ」とか、「しつけがなっていない」という心ないことを言われて傷つく親御さんも少なくないと思います。
harusoraも、haruくんが小さいころ、電車等で、乗り合わせた人に、あからさまに舌打ちをされたり、嫌な顔をされたことがあります。
〔発達障害や自閉症の原因は、脳の機能的障害〕
現在では、発達障害や自閉症の原因は、脳の機能的な障害であって、親のしつけ不足や愛情不足ではないことが医学的に明確になっています。
1950~1970年代までは、医学の世界でも大真面目に母親の愛情不足が原因(いわゆる冷蔵庫マザー)だと言われていたようですので、そのころのママさんたちは、本当に大変だっただろうなあ、と思います。harusoraとharuくんは、そのころに比べれば良い時代に生まれたのかもしれません。
とはいえ、やはり発達障害や自閉症を持つお子さんのママさんたちはとても大変です。harosora(母)もharusora(父)から見ると、本当によくやってくれているなあ、と頭の下がる思いです。
〔親の愛情が良い方向に働くこともある〕
発達障害や自閉症の原因が親の愛情不足だということは明らかな間違いですが、親や支援者が子どもに対して愛情を持って積極的に関わっていくことは、子どもの障害そのものを治すことはできないにしても、障害による社会生活を送るうえでの困難性を緩和する役割を果たす意味はあるとharusoraは考えています。
haruくんは、未就学のころは、電車に乗るときは片時も目が離せない子でした。harusora(父)とharusora(母)とで、常にどちらかはharuくんの手を握り、僅かな挙動にも気を配っていました。
そういう思いをしながら電車に乗っているときに、向かいの席を見ると、haruくんよりも小さな子を隣に座らせたママさんが、子どもを完全に放置してスマホを延々といじっている姿を見ると、複雑な思いになったものでした。
今では、子どもから目を離さず、できるだけ子どもに関わるようにして外出していたことは、haruくんにとってもharusoraにとっても、良いことだったと思っています。
〔2020年10月14日)