特別支援学校に新たに設備設置基準を策定
今日(2020年10月5日)の新聞報道によれば、2019年段階で特別支援学校に在籍している子どもは約14万4千人で、10年前の2009年と比べて23%増えたそうです。
原因として考えられるのは、以前より早期発見が容易になったこと、本人や保護者が特別支援学校に通いたいという希望が尊重されやすくなったことなどとのことです。
これを踏まえ、文部科学省は、特別支援学校の設備に関して必要最低限の基準となる「設置基準」を初めて策定する方針を固めました。児童生徒数に応じた校舎面積や、普通教室と別に特別教室を備えなければならないといった基準を策定するそうです。
背景には、生徒が増えて教室が不足し、図書室や理科室などの特別教室を普通の教室として使ったり、1つの教室を2つに仕切って使うなどせざるを得なくなっている現場の実態があります。haruくんが通っている養護学校も部屋が足りなくなってきていますし、札幌市内の他の特別支援学校はもっと大変とも聞きます。
基準を作ると、行政としては、基準を守り、教室が不足している現状を解消するために具体的に予算をつけて動くことになるので、harusoraとしては、基本的には歓迎すべきことと受け止めております。
実際に、教室不足対策として20~24年度を校舎整備の集中取り組み期間に設定して国費補助の割合を引き上げていますので、ここ5年で状況が多少なりとも改善されることに期待しております。
とはいえ、学校の校舎を整備するとなると、工事中は仮設教室がおかれたりとか、工事が完了したら部屋が増えたりして、おそらく毎年のようにちょこちょこ環境が変わることになりそうですので、環境の変化に敏感な自閉症児としては、それはそれで大変な面もあるのですが…。
(2020年10月5日)