「DSM-5 精神障害の診断・統計マニュアル」(アメリカ精神医学会)(医学書院)

「DSM-5 精神障害の診断・統計マニュアル(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders Fifth Edition)」

著者-Amerian Psychiatric Assosiation(アメリカ精神医学会)

日本語版用語監修-日本精神神経学会 出版-医学書院 発行年-2014年

ページ数-861頁 定価-20,000円+税

アメリカ精神医学会が作成した最新の精神障害の診断マニュアルの日本語訳版です。

精神医学の分野において非常に権威のある書籍ですので、「DSMにどう書いてあるか」というのは、専門家にとっても参考になりますし、保護者、支援者が精神医学において専門的でない医師を説得する必要がある場合や、行政機関や裁判所に対して説明をする必要がある場合にも、強力な説得力を有するものです。

ただ、専門書ですから、とても高価です。また、英語の原文を正確に翻訳するために意訳を避けているのか、文章がこなれていない印象を受けるのもあいまって、内容も非常に難解です。

個人が趣味で購入するような本ではないと思いますが、ネット上で「DSMだとこうなっています。」というものは、通常は要約されているものですし、場合によっては、誤りが含まれているものもありますので、興味があれば図書館等で借りて、必要な部分だけ読んでみるのも良いかもしれません。

〔2020年8月6日)